ブラジル2

世界で最も危険な地域を抱えるブラジル

Wカップが開催されたことで、ブラジルの治安という事はかなり注目されるようになりました。
世界でも有数の犯罪発生率の国であり、殺人件数は年間4万件にも上ります。
ブラジルにも警察はありますが、実際に機能していない部分もあり、犯罪抑制には効果を上げているとは言えません。

特に貧民街での警察機能は、ほとんど発揮されていないといわれ、毎日のように殺人事件が発生し、銃撃戦が起こることも日常の風景となっています。
さらに、警察組織がストライキ起こすこともあり、警察機能がマヒした瞬間に重大犯罪が多発するなど、負のスパイラルが吹き荒れてしまうのです。

そのため、外務省からは主要都市であっても十分注意という危険情報が出ています。
サッカーで有名なサンパウロ市などでは、1か月に40件もの殺人事件が起きる国連が世界一危険な地域に認定したハニエリ地区を抱えているのです。
Wカップの熱狂のように、誰もが熱く親しみやすい反面、危険の度合いもヒートアップしやすい国であるといえるでしょう。

犯罪発生率の抑制に

このブラジルで、現在少しずつ成果をあげてきているのが、実は日本の交番制度です。
日本の感覚からすると、ほとんどの犯罪に銃火器が使用され凶悪犯罪が多発する国で、交番など役に立つのかと考えるかもしれません。
それは、普段から交番という治安のカギになるものを目にしているから思う事です。

ブラジルではKOUBANやCHUZAISHOという名称を使っていますが、2013年で210か所も設置が進んでいます。
このKOUBANには、2交代勤務のところもあり、ほぼ確実に警察官が常駐しているのです。
サンパウロの中心街でも防弾ガラスで囲んだ形で設置されていますが、少なくてもKOUBAN周辺での事件発生率が下がってきています。

距離を縮めることができたKOUBAN

日本では当たり前のような交番ですが、ブラジルでは警察は恐怖の対象であり、身近なものではありません。
それが、KOUBANを設置することで、市民との距離が縮まり、警察に対する安心感が増してきているのです。

街角にKOUBANを設置することで、そこには警察官がいることになります。
目の前で犯罪を起こせば、それこそターゲットにされるのは誰にでもわかることでしょう。
そのため、犯罪抑制にも一定の効果を上げてきているため、治安も改善されてきているのです。

かつては、警察と市民は対立する一方で、信頼関係を築くことは不可能だとまでブラジルでは言われていました。
それが、日本の警察システムの一つを導入することで改善を見ているという事で、世界中で注目を集め始めてもいるのです。
導入している国も増えてきており、シンガポールやインドネシア、ハワイでも効果を上げてきているのですから、日本の治安維持にどれだけ効果を上げているのか再認識することができるでしょう。

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