SWAT

アメリカという国家で活躍するSWAT

映画などの題材にされることもあるアメリカ合衆国の特殊部隊がSWATです。
ドラマになることも多い部隊ですが、警察に設置されている部隊で、軍をできるだけ民間に関与させないために規定され組織されました。
正式名称はSpecial Weapons And Tacticsで、特殊火器戦術部隊と日本では表すことができます。

アメリカ合衆国は、人種のるつぼと呼ばれるほどの多民族国家です。
建国の歴史に表れているように、常に大規模騒乱などに悩まされ続けている国でもあるといえるでしょう。

その中で、警察や保安官といった治安組織では対応できないことも多々あり、そのたびに民間に対して軍を投入しなければいけないことがあったのです。
これは、民主主義国家として正しい姿勢であるとは言えず、軍の介入は最終手段とするためにSWATは組織されました。

SWAT組織前にも、暴動鎮圧組織はありましたが、アメリカという国の構成上、各自治体警察が組織しており、指揮命令系統はバラバラで対応しきれない事態が発生したのです。
始めて組織したのは、ロサンゼルス市警でしたが、全米の警察機関が参考にしてSWATを創設して管理運営しています。

そのため、規模や体制は、各警察の予算に左右されることになり、活動内容に違いも出てきているのです。
例をあげれば、ニューヨーク市警では、人命救助のための組織は別に存在するため、SWATの活動範囲になっていません。
ロサンゼルス郡保安官事務局の場合には、特別執行局に属しており、SWTという名称だったりもするのです。

突入班がメインというわけではない

SWATの編成は、基本として突入班と狙撃監視班、交渉班などに分かれています。
役割分担を明確にすることで、機能的な運営を行えるように考えられているのです。

テレビなどの影響から、どうしても派手な突入班がメインのように思われますが、実際には安全確保が重要な任務で、索敵を行い安全確保するために入念な打ち合わせをしてから制圧を行う組織です。

慎重な対応をすることも多く、閃光弾を使用し、人質や第三者の被害を考慮しての突入がほとんどです。
時間もかかりますし、SWAT内部の殉職者も数多く発生しています。
これも、対応によっては訴訟になってしまうアメリカらしい方法であるといえるでしょう。

比較されやすいSWATとSAT

SWATと日本のSATはよく比べられることがあります。
これは、参考にして組織されたという経緯もあるでしょう。

SWATの場合、特殊部隊ではありますが、機密部隊というわけでもありません。
社会に開かれた部隊としなければ、予算も獲得することもできませんので、重要な機密に抵触しないことならば、多くのことを後悔しています。
取材にも気軽に応じるなど、警察の一組織としての性格を前面に出しているのです。

SATの場合には、機密事項が多く公開している情報はごく一部に限られます。
取材に応じることはほとんどなく、訓練なども公開しません。

日本では特殊部隊というと、エリート組織で出世コース的な見方をされますが、SWATはあくまでも一部隊であり、そういった扱いになることもないのです。
ただし、経験豊富な警官が集められている即応部隊であるという事は、SATと同様で間違いありません。

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