SAS

世界中で手本にされるほどの能力を持つSAS

世界中の対テロ組織の中で、手本とされることがあるのがSASです。
警察組織ではなく、イギリス陸軍の属する正規部隊の一つであり、特殊部隊指揮官の下に第22SAS連隊と国防義勇軍2個連隊を抱える組織になります。
非常に大規模な組織であり、イギリス国内だけではなく紛争地域にも投入された実績があるのです。

イギリスでも、警察組織としてロンドン警視庁テロ対策司令部を持っていますが、もっと軍事的な組織がSASになります。
カウンターテロ組織として、日本もSASを手本としている部分があり、情報交換などをしているといわれているのです。
これも、海洋国家として、地政学的にも近い存在であるという事があるでしょう。

陸軍のカウンターテロ特殊部隊

SASは特殊部隊として、第二次世界大戦に編成されたのが始まりです。
植民地紛争などで必要となった偵察部隊を潜入作戦にも対応できるよう編成したのが、第22SAS連隊で現在の形になりました。

このSASは、イギリスが抱えていた北アイルランド問題に対応させてきた歴史があります。
そのため、各国の特殊部隊の中でも特に経験が豊富で、独自のテロ対策戦術を確立してきました。
友好国相手に訓練支援や人材派遣を行っているのも、それまでの経験から高いノウハウを持っているからなのです。

SASが対テロ戦闘を行う場合、CRWとORUに分かれます。
CRWはCounter Revolutionary Warfareの略で対ゲリラ戦闘を意味し、SP(Special Projects Team)特殊プロジェクト班と呼ばれることもある組織です。
CRWは狙撃・監視・突入を担当し、ORU(Ops Research Unit)作戦調査班が機材や武器などをサポートしていきます。

ORUは、特殊装備の開発も担っています。
今では世界中で使用されているスタングレネードや特殊突入梯子などもORUの開発によるものです。

世界で最も厳しい訓練を繰り返す

SASは、世界で最も厳しい訓練を行うとまで言われており、それだけ精鋭が集まっているといえます。
バッジにはWHO DARES WINS勇気あるものは勝利すると記されており、常に死と隣り合わせの任務をこなすことになるのです。

厳しい訓練を繰り返すのも、厳しい環境の中で100%の能力を発揮することができなければ、死につながってしまいます。
そのため、落下傘訓練や潜水、山岳術を習得し、世界で最もレベルの高い近接戦闘ができるといわれているのです。

SASは、Special Air Serviceの略ですが、決して空軍所属ではありません。
よく勘違いされることもありますが、特殊空挺部隊と訳するのが正確です。
もともと成立時には空挺作戦に投入する意図がありましたが、初回の作戦で失敗してしまい、実際には突撃部隊として活躍してきたのです。

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