Delta Force

アメリカ政府が認めていないデルタフォースの存在

アメリカの第一特殊部隊デルタ作戦分遣隊をデルタフォースと呼んでいます。
正式にアメリカ政府は存在を認めていませんが、アメリカ陸軍の特殊部隊で対テロ作戦組織であると考えられています。

成立したのは1970年初頭であると考えられていますが、この時代には世界中で頻発するようになったテロに対してまだ対抗策を持っていませんでした。
その当時、アメリカは確実にテロ対策で大きく遅れており、早期の対策が急務でとなっていたのです。
そこで、1962年からイギリスのSASの訓練に参加させてきたことがわかっていますが、まだ正式な組織ではありませんでした。

その中で、ルフトハンザ航空機ハイジャック事件が起き、SGS-9が投入されましたが、イギリスのSASも2名突入班に組み込まれたことで事態は急変します。
人質は全員無事に救出されましたが、自国の能力の低さに不安が露呈してしまったのです。
その結果、1977年にアメリカ陸軍の対テロ戦闘専門部隊として、第一特殊作戦部隊分遣隊が出来上がったといわれています。

名前にデルタと付いているのは、創設に関与した指揮官が指揮していたのが、ベトナム戦争で特殊作戦部隊プロジェクトデルタだったからです。

失敗してしまった救出作戦

デルタフォースの存在が明らかになったといわれているのは、1980年のイランのアメリカ領事館占領事件です。
この時の人質救出にデルタフォースが投入されたといわれていますが、多数の犠牲者を出すことになり、作戦は実質上失敗に終わります。
作戦遂行上、デルタフォースの能力は不足していなかったものの、支援組織や政治的介入など様々な問題が積み重なったことが原因といわれているのです。

結果として、指揮命令系統の見直しが必要となり、現在ではU.S.Socomの隷下に置かれるようになったのです。
これによって、有機的な運用が可能となったといえるでしょう。

SASを手本とした特殊部隊

デルタフォースは、イギリス陸軍のSASがもとになっていると考えられています。
そのため、近接戦闘に強く、語学にも精通するなど一般部隊では考えられないほどの能力が求められるのです。

かなり特殊性も持っており、制服も軍服を着るとは限らず、民間軍事会社の警備員のような服装をしている写真も見つかっています。
頭髪に関しても、民間人に偽装することがあるため、刈り上げられていたりすることもありません。
かなり、自由度が高くなっていますが、それだけ作戦も多岐にわたると考えられるのです。

デルタフォースの武装は、機密とされていることから判別することができません。
シールズと共通点が多いことから、必要に応じて、ある程度選択できると考えられています。
狙撃も行うことがわかっており、PSG-1スナイパーライフルなどは装備しているであろうといわれているのです。

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