イギリス2

テロの対象となり続けてきたイギリス

日本人はイギリスというと、紳士の国でありサッカーの国であると思うでしょう。
しかし、以前はテロが頻発する国として危険な地域として認識されていた時代もありました。
主権国家であり連合王国であるという政治的背景が存在し、常に対立の構図を持っていたことが重要なのです。

イギリスは、単独国家ではなく、グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国というのが正式名称です。
アイルランド島の北東部も領土に含め、これが政治対立の火種になっていました。
ヨーロッパ随一の先進国家ですが、この対立は根深く、宗教対立も含め、イギリスを悩ませ続けてきたのです。

こういった背景もあり、イギリスの警察は対テロ対策まで担う国家的任務も兼ねているのが特徴となっています。
スコットランドヤードといわれたりすることもありますが、首都警察であるロンドン警視庁は世界最大の警察組織ともなっているのです。

特別警察である民間核施設保安隊

イギリスには、通常の警察組織とは別に特別警察が存在します。
民間核施設保安隊もその一つです。
核施設の安全を守るだけではなく、イギリスの領土を通過する核物質に対しても法執行や保安を提供するという目的を持っている特別警察になります。

イギリスは、世界でも有数の原発関連施設を持っており、核燃料の輸出や輸入も行っているのです。
そのため、こういった特別警察の必要性が高いといっていいでしょう。
ただし、核兵器に関しては、イギリス国防省警察の管轄です。

民間核施設保安隊は、武装警察であり、ライフルなどを常時装備しています。
パトロール中といっても、通常の警察のように拳銃程度では防ぐことができない可能性もありますが、推奨しているのは非致死性の武器を使用することとされているのです。
CSガスや特殊警棒、スタンガンも装備しているのは、保安が目的の組織であり、軍隊ではないという所もあるでしょう。

民間核施設という特殊性のある施設の安全を確保するために

民間核施設保安隊の役割は、施設と資材の保安にあります。
管轄は内務省ではなく、エネルギー・気候変動省が持っているため、警察とは別の組織と考える事もできるのです。

イギリスの歴史の中でも、民間核施設で起こった犯罪は非常に低く、警察といっても安全を維持するといった意味合いが強くなっています。
ですが、それでも年間10人以上を逮捕することもあり、決して安全な地域であるとは言えないのです。

民間核施設保安隊は、隠密情報作戦を半角抗議運動に対して実施することを許されている組織です。
これも核施設の安全を確保するためには長期的視野から重要であり、現在のところうまくいっているといわれています。

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