ベルギー

ベルギーでは1996年に起きたマルク・デュトルー事件と呼ばれる、6名以上にのぼる少女の拉致監禁・殺人事件という悲劇的な犯罪が発生した事を受け、その犯罪防止や被害拡大を防止できなかった反省から、ベルギー警察の大きな改変が実施されました。

ベルギー警察の改変

1998年にそれぞれ独自の情報システムを持っていた連邦警察と196の独立した、市警管轄の犯罪捜査課を統合したうえで、連邦と地方という2つのレベルの警察部隊を作りました。
これにより情報の共有や情報交換を密にし、単一組織として犯罪防止、治安維持への体制を整えたのです。

もっとも、広域犯罪の捜査は連邦警察が行うなどの役割分担を担いつつ、自治体の警察は規模が小さい場合にはいくつかの市が合同して操作を行うなど共同体制を高めています。
ベルギー警察は濃い青が基本カラーとなっており、警察官の制服は紺、地方警察のパトカーには青いラインが入っています。

連邦警察のパトカーには青色に赤い色がアクセントに入っており、国民が連邦警察であるか地方警察であるかが分かるように配慮されているのです。
連邦警察には伝統的な騎馬隊も残る一方で、機関銃をはじめ最新武装で特別なトレーニングを積んだ特殊部隊もあります。

特殊部隊は秘密裡に犯罪捜査を遂行させる必要があるため、公の場に顔をさらすことがありません。
解放日という警察の国民向けイベントの際にも、マスクを被って登場するなどの徹底ぶりです。
特殊部隊の警察官は選りすぐりの精鋭メンバーで、難関レベルの試験をクリアし、その後に厳しいトレーニングを日々積んでいる警察官になります。

警察を装った犯罪に気をつけよう

ベルギーを訪れた際に気を付けておきたいことがあるので、ご紹介しておきましょう。
ベルギーの警察官は現行犯でない限り、原則として路上でのボディーチェックなどは行わないルールとなっています。

それにも関わらず、事情を知らない観光客などに近づき、偽造した警察手帳などを見せて麻薬捜査などと言って、ボディーチェックをしようとする偽警察官が出現しています。
これは警官を装うと言う大胆なスリ、詐欺の手口であり、ボディータッチをしながら財布などを盗まれてしまいます。

もっとも、拒否しようにも警察だと強気に出てきますので、その場ではなく一緒に最寄りの警察署に行くと主張する、宿泊先で受けるなどと言ってホテルに戻り、フロントから警察へ連絡してもらうなどしましょう。
実際の警察官にヘルプを求める事が重要になります。

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