フィリピン

インターネットの動画投稿サイトで、ダンスをしながら交通整理をする警察官の映像が話題を呼んでいます。その仕事ぶりは「フィリピンのマイケル・ジャクソン」と評価されるほど、なかなかの腕前です。
この動画を見る限り、ドライバーたちは特に驚いた様子もなく運転を続け、歩行者は信号待ちのヒマ潰しのような感覚で彼のダンスを楽しんでいます。

陽気で楽しいことが大好きなフィリピーノ

歩行者達が彼のダンスに拍手をしながら道路を渡る様子はなかなか見もの。
日本ならすぐにでもワイドショーで取り上げられそうなびっくりニュースですが、フィリピン、とくにマニラ市内において、これはさほど珍しいことではないのだとか。
確かに、フィリピーノの気質からすると決して驚くべきことではない気もします。

根が陽気で楽しいことが大好き。特別な教育やレッスンを受けていなくても、人前で歌ったり踊ったりすることには何の躊躇もありません。
もしもこの警察官が目立ちたがりなタイプだったら、こんなにピッタリなステージも他にはないかもしれませんね。

あっという間にカラオケ場に?

以前に何人かのフィリピーノと接したことがあるのですが、ちょっとした食事会が、あっという間にカラオケ会場に早変わりしてしまうのには笑ってしまいました。
みんな進んで自分のお気に入りの1曲を披露し、わたしにも何か歌えと勧めてきます。
自信がないまま英語の歌を歌うと、みんな「最高だ!」と口々に誉めてくれます。

この優しさがいかにもフィリピーノだな、と温かい気持ちになったのを覚えていますし、彼らの陽気さもよく知ることのできた一夜でした。
また、フィリピンは交通量に対して道路整備が進んでいないため、マニラ市内はいつでも慢性的渋滞。
ふつうに走れば15分の距離に1時間かかってしまうことも、決して珍しくはありません。

信号の故障も頻繁にあるため、彼のような警察官の出番も多くあるのです。
アクセルとブレーキをとっかえひっかえ踏むため、誰もが車酔いしてしまうというマニラ市内のドライビングですが、せめてこういう光景がそんな人々の心を楽しませてくれるといいですね。

ダンスが大好きフィリピーノ

そういえばフィリピンでは、少し前にも別の場所で行われるダンスが話題を呼んでいました。
それは、飛行機内の安全確認。離陸直後に行われる、救命胴衣の使い方のアナウンスは、いつもお決まりで飽き飽きしてしまい、命に関わる重要なアナウンスと分かっていても、ついよそ見をしてしまいます。

そこでフィリピンのセブ航空が考え出したのがダンス。
離陸後まもなく、飛行機内に軽快な音楽が流れます。
すると、座席前方より数名のCAがタタターッとやってきて、救命胴衣や非難出口の説明を、それは見事なノリのダンスで披露してくれるのです。これには場内拍手喝采。
こんな陽気な発想も、フィリピーノならではと言えるのではないでしょうか。

国全体が貧しく、渋滞中の車に向かってパフォーマンスをしてお金を稼ぐストリートチルドレンも多く入るフィリンピン。しかし、彼らは毎日をより楽しく過ごす術を知っています。
きっとこんな陽気な警察官なら、国民ともフレンドリーな関係を培っていることでしょう。
人々が笑顔になれるお手伝いをするのも、
もしかしたら警察官の重要な任務のひとつなのかもしれません。

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